簡単なことほど恐ろしくなるからゴルフは難しい
ゴルフが上手になってくる、またはラウンド回数をそれなりの数重ねると簡単なことが出来なくなってくる。具体的に言うとおおよそ2m以内のショートパットと考えてみてください。もちろん、必ず入る距離でもないですが割と入りそうなショートパットですよね。しかしこれが難しい。
簡単のことほど成功への期待値が高いため、失敗したときの落胆は大きくなります。他のスポーツで言えば、バスケットボールのフリースローや、サッカーのPKがそれに近いのではないでしょうか。成功することへの期待値が高いからこそ、失敗時のショックは大きくなります。そしてその体験は感情とセットで脳に刻み込まれてしまうわけです。
「できるかどうか」よりも「やるかやらないか」
ショートパットの例に戻って考えてみます。なぜ恐怖心が生まれるかというと、直接的には「簡単なことほどミスしてはいけない」という思考から来ていますが、本質的には結果を気にしてしまうクセとも言えるでしょう。「入るはず、でも入らなかったら・・・」という少し先のどうなるかわからない未来を考えてしまうがゆえに生まれる恐れなのです。人間である以上、ちょっとしたことでさえ完璧にできませんからショートパットを外すことだってあるはずです。
この恐れがパフォーマンスを狂わせてしまいますから、どうしたら恐れずに済むかを考えましょう。それは「やるかやらないか」という考え方をするということです。「できるかどうか」というのは未来・結果を意識していますが「やるかやらないか」は今これからする運動にだけ意識を向けた考え方です。
もちろんそれでも頭に未来予測が差し込むことはあるかもしれませんが、これを訓練していくことがゴルフでは非常に重要でしょう。